50代会社員が資格試験を続けて分かった。勉強は「ゼロにしない」

50代会社員がウォーキングしながら資格試験の音声学習を続けるイメージ まだ学ぶ

私は、

資格試験に一発で受かるタイプではない。

学生時代に挑戦した宅建は不合格。

簿記3級も落ちた。

そして、

技術士の建設部門に合格するまでには、

8年かかった。

こう書くと、

「8年間も勉強したの?」

と思われるかもしれない。

でも、

実際は違う。

最初の5年間は、

ほとんど準備らしい準備をせず、

試験だけ受けていた。

どこかで、

「受け続けていれば、

そのうち受かるかもしれない」

と思っていた。

今振り返ると、

本気で勉強して、

それでも落ちることが怖かったのだと思う。

本気で取り組むようになったのは、

最後の3年間だった。

そして2020年3月、

ようやく技術士に合格した。

今思うのは、

資格試験は、

一気に頑張るより、

「ゼロにしない」ことの方が大事だった。

10分でもいい。

聞くだけでもいい。

少しでも続ける。

この記事では、

50代になった今も資格試験を続けている自分が、

勉強を続けるために大切だと感じていることを書いてみたい。

次の目標がなくなっていた

技術士を目指したきっかけは、

RCCMを取ったあとだった。

資格を一つ取って、

次の目標がなくなっていた。

自分にもう少し、

自信を持ちたかった。

そして、

周りにいる優秀な先輩や同僚に、

少しでも近づきたかった。

私は文系出身だ。

だからこそ、

理系の難しい資格である技術士に挑戦することに、

意味を感じていた。

ただ、

挑戦はしていても、

最初の数年間は、

何を勉強すればいいのか、

よく分かっていなかった。

資格を取ることより先に、

「何を、どう勉強するか」

が曖昧だったのだと思う。

なぜ「100日」なのか

今回の資格挑戦を、

100シリーズに入れたのには、

理由がある。

試験日は7月20日頃。

そこから100日前を逆算すると、

4月11日になる。

私の感覚では、

資格試験に挑戦するなら、

遅くとも100日前には、

勉強を始めたい。

もちろん、

早ければ早いほどいい。

でも、

「まだ間に合うかな」

と迷っているなら、

試験日から100日前を、

一つの目安にしてみる。

100日あれば、

毎日少しずつでも積み上げられる。

1日1時間なら、

100時間。

1日30分でも、

50時間になる。

まとまった時間が取れなくても、

通勤。

昼休み。

ウォーキング中。

少しずつ積み上げればいい。

大切なのは、

100日間を完璧にやり切ることではない。

100日前に、まずスタートラインに立つこと。

そして、

できるだけ、

「ゼロの日」を作らないこと。

これが、

私なりの資格試験との向き合い方だ。

「建設白書を理解しろ」では分からなかった

当時、

よく言われていたのが、

「建設白書を理解しなさい」

ということだった。

でも、

範囲が広すぎる。

どこから手をつければいいのか、

分からなかった。

結局、

曖昧なまま試験日が来る。

そんなことを、

何年も繰り返していた。

転機になったのは、

会社が技術士への挑戦支援を本格化し、

外部の試験対策講座を受けるようになったことだった。

そこで最初に言われたのは、

「まず、このキーワードを覚えましょう」

という、

とても具体的なことだった。

私は、

とにかく用意されたキーワードを覚えた。

それまでとの一番大きな違いは、

勉強時間が増えたことではない。

「何を勉強すればいいのか」が、初めて明確になったことだった。

振り返ると、

続けるためには、

やる気より先に、

やることが具体的になっていること

も大事だったのだと思う。

不合格なのに「これならいける」と思った

本気で勉強した1年目。

結果は、

不合格だった。

でも、

試験が終わって答案を書き終えたとき、

それまでとは違う感覚があった。

「これ、本気でやれば合格できるんじゃない?」

落ちたのに、

手応えがあった。

最初の5年間にはなかった感覚だった。

2年目は、

覚えるキーワードをさらに増やした。

そして、

ただ暗記するだけではなく、

「これはどういう意味なのか」

「なぜ必要なのか」

まで考えるようにした。

少しずつ、

知識が点ではなく、

線につながっていった。

不合格でも、

勉強のやり方が間違っていなければ、

次につながる。

このとき初めて、

そう思えた。

3年目、「何が出ても何かは書ける」と思えた

3年目になると、

少しずつ自信が出てきた。

かなりの量を覚えていたので、

「何が出ても、

何かは書ける」

と思えるようになっていた。

本番では、

自分が勉強してきた分野の問題も出た。

対策講座で取り組んだ内容とも重なった。

もちろん、

運もあったと思う。

でも、

その運を拾えたのは、

それまで準備を続けていたからだ。

結果は合格。

ようやく、

技術士になることができた。

このとき改めて思った。

運は、

待っているだけでは拾えない。

準備を続けている人のところに、

転がってくることがある。

勉強時間は、新しく作らなかった

資格勉強というと、

「毎日何時間も、

机に向かわなければいけない」

と思うかもしれない。

でも、

私はそうではなかった。

一番勉強したのは、

朝のウォーキングだった。

もともと、

月100km歩く習慣があった。

だから、

新しく勉強時間を作ったわけではない。

いつものウォーキングに、

「聞く」という行為を一つ載せただけ。

録音した内容を聞きながら歩く。

通勤でも聞く。

昼休みに少し確認する。

休日も、

ウォーキングしながら聞く。

私の場合、

1日の勉強時間は、

合計しても2時間以下だった。

夜は、

ほとんど勉強できなかった。

これは、

「夜は勉強しない方がいい」

という意味ではない。

できる人は、

もちろんやった方がいい。

私は、

できなかっただけだ(笑)。

タイミング勉強のしかた
朝ウォーキングしながら30分〜1時間
通勤行き30分+帰り30分
昼休み20〜30分
夜ほぼ0分
休日ウォーキングしながら約1.5時間

疲れた日は、

ベッドで聞くだけ。

覚えなくてもいい。

BGMくらいの感覚で、

流しておくだけでもいい。

でも、

ゼロではない。

これが、

自分には大切だった。

10分でもいい。

聞き流しでもいい。

完璧にやろうとして、

何もしなくなるより、

少しだけ続ける。

私には、

このくらいのゆるさが合っていた。

休日を全部、資格勉強で潰さない

資格試験のために、

家族やプライベートを、

全部犠牲にしたわけではない。

休日には、

家族と買い物にも出かけた。

ただ、

妻が買い物をしている間に、

頭の中で、

覚えた内容を復習していた。

エレベーターを待つ数十秒でも、

「あれは何だったっけ?」

と思い出してみる。

まとまった時間が取れなくても、

すき間時間は、

意外とある。

大切なのは、

勉強のために生活を壊すことではない。

生活の中に、勉強を差し込むこと。

それなら、

仕事が忙しい時でも、

家族との時間を大切にしながらでも、

少しずつ続けられる。

これも、

私が資格勉強を続けられた理由の一つだと思う。

合格したら、次は支える側になった

合格したときは、

もちろんうれしかった。

ほっとしたし、

少し自信もついた。

何より、

尊敬する先輩や、

一緒に頑張ってきた人たちに、

報告できるのがうれしかった。

面接の日には、

尊敬する先輩が、

試験会場の近くで待っていてくれた。

終わったあと、

労ってもらい、

たくさん飲ませてもらった。

今でも覚えている。

資格は、

合格証だけが残るものではなかった。

挑戦した時間や、

支えてくれた人との記憶も残った。

だから今度は、

自分が後輩を支える側になろうと思った。

技術士に挑戦する社員のメンターを引き受け、

今も続けている。

続く人には「素直さ」がある

後輩を何人も見てきて、

感じることがある。

最初に言われたことを、

まず一度やってみる人は、

前に進みやすい。

「まず、これを覚えてみましょう」

と言われたら、

一度やってみる。

決めたスケジュールにも、

できるだけ沿って進める。

もちろん、

自分なりの勉強法を持つことは大切だ。

でも、

最初から自己流に寄せすぎると、

必要な基礎まで飛ばしてしまうことがある。

だから、

まずは一度、

言われた方法を試してみる。

そのうえで、

自分に合うように変えていけばいい。

素直に試して、自分なりに調整する。

これは、

資格勉強に限らず、

何かを続ける時にも大事なことだと思う。

50代の勉強は、AIでかなり変わった

そして今、

私は技術士の総合技術監理部門に挑戦している。

昔の資格勉強と、

一番違うもの。

それは、

AIの存在だと思う。

感覚としては、

優秀な家庭教師が、

マンツーマンでついてくれている

ようなものだ。

分からない問題があれば、

何度でも聞ける。

「もっと簡単に説明して」

「具体例で教えて」

「現場では、

どんな場面で使う考え方なの?」

と聞けば、

自分が分かるところまで、

言い方を変えて説明してくれる。

択一問題を間違えたときも、

「なぜ自分は、

この選択肢を選んでしまったのか」

を一緒に整理できる。

さらに、

「似た問題を3問作って」

と頼めば、

その場で復習もできる。

苦手な分野が続けば、

「これまでの間違いから、

自分の弱いところを整理して」

と頼むこともできる。

私にとってAIは、

答えを教えてくれるだけの道具ではない。

質問する相手であり、

壁打ち相手でもある。

もちろん、

AIが試験を受けてくれるわけではない。

最後に覚えるのも、

考えるのも、

自分だ。

でも、

「分からない」を放置しなくてよくなった。

これは、

昔の資格勉強との、

大きな違いだと思う。

50代だからこそ、勉強がおもしろい

総監を勉強していると、

仕事で経験的にやっていたことが、

知識として整理されることがある。

たとえば、

リスクアセスメント。 

リスク特定 → リスク分析 → リスク評価 → リスク対応

「自分が仕事で何となく考えていたことは、

こういうことだったのか」

とつながる。

若い頃なら、

単なる暗記だったかもしれない。

でも今は、

これまで経験してきた仕事と、

新しく学んだ知識が結びつく。

だから、

面白い。

50代は、

暗記力だけを比べれば、

若い頃より不利かもしれない。

でも、

実務経験。

失敗経験。

人間関係。

マネジメント。

判断や調整。

いろいろな経験を持っている。

50代だから遅いのではない。
50代だからこそ、知識が経験につながっておもしろい。

私は、

そう感じている。

資格は、自分をもう一度信じるための道具になる

50代になると、

仕事の責任も増える。

管理職になれば、

部下とのコミュニケーション。

対外交渉。

判断。

調整。

うまくいかないこともある。

凹むこともある。

自信を失うこともある。

そんな時でも、

仕事とは別に、

「自分はいま、これに挑戦している」

というものがあると、

少しだけ、

自分を信じやすくなる。

私にとって資格は、

肩書きを増やすためだけのものではなかった。

自分をもう一度信じるための道具。

資格に挑戦すること自体が、

少しずつ、

自分の背中を押してくれたのだと思う。

迷っているなら、まずAIに聞いてみる

50代で、

「今さら資格なんて」

と思っている人がいたら、

最初から申し込まなくてもいい。

まずは、

AIに聞いてみればいい。

「この資格を取るメリットは?」

「勉強時間はどれくらい?」

「自分の仕事に役立つ?」

「どんな試験なの?」

気になることを、

一つずつ聞いてみる。

大切なのは、

いきなり完璧な計画を立てることではない。

まず試験を知る。

そして、

自分に合いそうか考える。

勉強時間が取れないなら、

通勤や昼休みに分ければいい。

続く自信がないなら、

10分だけやってみればいい。

何を勉強すればいいのか分からないなら、

まず過去問を1問見てみる。

資格に挑戦するかどうかは、

そのあと決めても遅くない。

最初の一歩は、小さくていい。

AIに聞くことも、

その一歩になると思う。

人は変えられない。でも、自分は変えられる

人は変えられない。

でも、

自分は変えられる。

50代で、

「今さら資格なんて」

と迷うくらいなら、

少しだけ動いてみる。

AIに聞いてみる。

過去問を1問見る。

10分だけ勉強してみる。

それだけでも、

昨日までとは少し違う。

私は、

技術士に合格するまで8年かかった。

そして今も、

総監に挑戦している。

うまくできない日もある。

疲れて、

何もしたくない日もある。

でも、

10分でもいい。

聞くだけでもいい。

過去問を1問見るだけでもいい。

完璧にできなくても、ゼロにしない。

それを続けていけば、

少しずつ、

何かが変わる。

私は、

そう思っている。

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